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その昔、現在の保土ヶ谷区から旭区にかけての地域は、榛谷御厨(はんがやのやみくりや)と呼ばれていました。御厨とは平安時代以来、有力な神社の所領として諸国に置かれた荘園の一種です。榛谷の地を開発した豪族が、占有権を確実なものにするために伊勢神宮の神領地として寄進したことから、榛谷御厨と呼ばれるようになったと言われています。

この「榛谷」が訛って「保土ヶ谷」になったとの説もありますので、保土ヶ谷の歴史を語るとき、榛谷御厨について避けて通れないのですが、起立や沿革などその実態はあまり知られていません。

 榛谷御厨に関する史料として、
   伊勢神宮の文書類・東鏡・新編武蔵風土記稿などがあります。

 研究論文として、
   唯一、昭和初期に書かれた「榛谷御厨の研究」(S13:磯貝正)があります。

 榛谷御厨は神明社の成立と深く関わっています。
   保土ヶ谷の郷土史研究 → 榛谷御厨の研究=神明社の研究

そこで「榛谷御厨の研究」(S10:磯貝正)の写本を掲載しました。
保土ヶ谷の郷土史研究に役立てば幸いです。(史料集は現在取りまとめ中です)
榛 谷 御 厨 の 研 究 (写本) 目次
序   説
 1頁
榛谷御厨の領域
 5頁
榛谷御厨の寄進者
 9頁
鎌倉時代の榛谷御厨
11頁
建武中興と榛谷御厨
18頁
室町時代の榛谷御厨
23頁
結   語
25頁

写本の表記について
一、原本として「昭和十年度神奈川県縣史蹟調査報告書 別刷」
   (神奈川県立図書館臓)を使用した。
一、原文は旧漢字(正字)・旧仮名遣いで表記されているが、
  写本作成に当たり常用漢字・新仮名遣いに改めた。
  但し漢文体の引用文や固有名詞は出来る限り正字を使用した。
一、此=此の、其=其の、邊=辺り 等、適宜仮名を付した。
一、和暦の西暦表示は、岩波書店刊「広辞苑」に基づいた。

平成18年2月8日 写本編集者 飯塚 充