■ 神明社の大鳥居前、古東海道と相州道とが交わる辻に、江戸時代から庚申
(こうしん)さまが祀
(まつ)られています。 庚申さまのお祭り日は、年六回ありますが、近年、当地では秋の庚申の日に「庚申祭」を執り行っています。
令和6年は10月23日(水)午後4時より斎行いたします。
どなたでもご自由に参列できます。
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多くの方にとって、庚申さまは馴染みが薄いのではないでしょうか。そこで、庚申信仰について、簡単に説明いたします。
■庚申信仰は、道教
(どうきょう:中国の民族宗教)を元にする信仰と云われています。
十干
(じっかん:甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の総称)と、
十二支
(じゅうにし:子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌の称)の組み合わせで、
六十日ごとに
(つまり年6回)やってくる庚申
(かのえさる)の日に、庚申さまをまつる行事が、昔から広く行われてきました。
■庚申信仰では、人の罪科
(つみとが)について次のように考えられています。
人間の腹の中には「
三尸(さんし)」と呼ぶ三匹の虫がいて、少しの過ちも見逃すことはありません。その三尸は、庚申の夜、人が眠っているすきに人の体内から脱け出て天上に上り、その罪悪を天帝様
(宇宙を司る神)に告げる役目をもっています。天帝様のところには、それぞれの人の罪科を記録した台帳があって、あまり記録が増えると人間は命を奪われます。そのため三尸が体内から抜け出ないように、庚申の夜は寝ないで酒宴などを催しながら夜を明かします。こうした行事は、初め貴族社会で行われていましたが、中世末から近世にかけて一般庶民の間にも拡がりました。
■仏教では、庚申の夜は帝釈天
(たいしゃくてん)や青面金剛
(しょうめんこんごう)をまつりますが、青面金剛が猿の形をしていることから、神道では猿田彦
(さるたひこ)と結びついて、道祖神
(どうそじん)信仰と混合しています。